シャンプーやブラッシングのたびに気になる抜け毛。「これって普通? それとも異常?」と不安になることはありませんか。髪の毛は毎日自然に抜けるものですが、その量が明らかに増えたり、特定の場所だけが薄くなったりした場合は、何らかの対策が必要なサインかもしれません。では、どのタイミングで病院(医療機関)を受診することを考えるべきなのでしょうか。まず、目安となるのが「抜け毛の量と期間」です。一時的に抜け毛が増えることは誰にでもありますが、以前と比べて明らかに抜け毛の量が多く、その状態が1ヶ月以上続くようであれば、一度専門家に相談することを検討しましょう。特に、季節の変わり目でもないのに抜け毛が減らない場合は注意が必要です。次に、「抜け毛の質や髪質の変化」です。抜けた毛の中に、細くて短い毛(軟毛)が多く混じっている、髪全体のハリやコシがなくなってきた、髪が細くなったと感じる場合も、AGA(男性型脱毛症)などが進行しているサインかもしれません。「特定の部位の薄毛」も受診を考えるきっかけになります。前頭部の生え際(M字部分)や頭頂部(つむじ周辺)など、特定の場所だけが目立って薄くなってきた場合は、AGAの可能性が高いです。また、「円形または楕円形の脱毛斑」が突然現れた場合は、円形脱毛症の可能性が高いため、すぐに皮膚科を受診しましょう。「頭皮の異常」がある場合も相談が必要です。強いかゆみ、赤み、フケ、湿疹などが続き、セルフケアで改善しない場合は、脂漏性皮膚炎などの皮膚疾患が原因で抜け毛が増えている可能性があります。さらに、「脱毛以外の体調不良」がある場合も注意が必要です。倦怠感、体重変化、動悸、貧血症状など、他の体の不調とともに抜け毛が増えている場合は、甲状腺疾患などの内科的な病気が隠れているかもしれません。これらのサインが見られたら、「そのうち治るだろう」「まだ大丈夫」と自己判断せず、早めに病院を受診することをお勧めします。早期に原因を特定し、適切な対策や治療を開始することが、悩みを解決するための鍵となります。

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