髪のダメージケアや、より美しい髪を目指す上で欠かせないアイテムとして「トリートメント」があります。しかし、似たような製品に「リンス」や「コンディショナー」もあり、その違いや役割を正確に理解している方は意外と少ないかもしれません。薄毛が気になる方がヘアケア製品を選ぶ上でも、まずはトリートメントの基本的な役割を知っておくことが大切です。リンスやコンディショナーの主な役割は、シャンプー後の髪の表面をコーティングし、指通りを良くしたり、静電気を防いだり、キューティクルを保護したりすることにあります。髪の表面的なコンディションを整えるのが得意分野と言えるでしょう。一方、トリートメントは、これらの表面的なケアに加えて、髪の「内部」に浸透し、ダメージを補修したり、栄養分を補給したりすることを主な目的としています。カラーリングやパーマ、紫外線、ドライヤーの熱などで傷んだ髪の内部に、タンパク質成分(PPTなど)や保湿成分、油分などを届け、髪の強度を高めたり、潤いを与えたりする働きが期待されます。つまり、リンスやコンディショナーが主に「髪の表面」に作用するのに対し、トリートメントは「髪の内部」へのアプローチも重視している、という点が大きな違いです。そのため、一般的にトリートメントの方が、よりダメージケア効果が高いと考えられています。ただし、最近ではリンスやコンディショナーにも内部補修成分が配合されている製品も増えており、その境界は曖昧になりつつあります。製品パッケージの表示や説明をよく確認することが重要です。
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