せっかく自分に合ったトリートメントを選んでも、使い方が間違っていては、その効果を十分に発揮できないばかりか、かえって髪や頭皮に悪影響を与えてしまう可能性もあります。トリートメントの効果を高めるための正しい使い方と、やってはいけないNGな使い方を確認しておきましょう。まず、基本的な使い方です。トリートメントは、シャンプーで髪と頭皮の汚れをしっかりと洗い流した後、軽く水気を切ってから使用します。水気が多すぎると、トリートメント成分が薄まってしまいます。タオルで軽く押さえるように水気を取るのが理想的です。次に、塗布する場所です。ここが非常に重要なポイントですが、トリートメントは基本的に「毛先を中心に、髪の中間まで」につけるのが鉄則です。特にダメージが気になる毛先に重点的になじませましょう。やってはいけないNGな使い方は、「根元や頭皮に直接つける」ことです。トリートメントには油分が多く含まれていることが多いため、頭皮につくと毛穴を詰まらせたり、ベタつきやかゆみ、フケの原因になったりする可能性があります。薄毛が気になるからといって、根元や頭皮に塗り込むのは逆効果です。塗布する「量」も大切です。髪の長さや量に合わせて、適量を守りましょう。多すぎても効果が高まるわけではなく、すすぎ残しの原因になったり、髪が重くなったりします。製品に記載されている使用量を参考に、足りなければ少しずつ足すようにしましょう。トリートメントを髪になじませたら、すぐに洗い流さず、「数分間放置する」のが効果を高めるコツです。有効成分が髪の内部に浸透するための時間を確保します。製品によって推奨される放置時間は異なりますが、3分から5分程度が一般的です。蒸しタオルやシャワーキャップで髪を覆うと、浸透効果がさらに高まります。最後は「すすぎ」です。トリートメント成分が髪に残りすぎると、ベタつきや髪の重さにつながります。かといって、すすぎすぎると効果が薄れてしまいます。髪のぬめり感がなくなり、しっとり感が残る程度を目安に、ぬるま湯で丁寧にすすぎましょう。頭皮にトリートメントが残らないように、特に念入りにすすぐことが大切です。正しい使い方をマスターし、日々のケアに取り入れることで、トリートメントの効果を最大限に引き出すことができます。