これは、私が実際にAGAの「前兆」に気づき、早めに行動した体験談です。20代後半の頃でした。もともと髪が細い方ではありましたが、ある日、シャワーを浴びた後の排水溝を見て、「あれ?最近抜け毛が多いな」と感じました。最初は気のせいかと思いましたが、朝起きた時の枕にも、以前より明らかに髪の毛が多くついていることに気づきました。さらに、鏡で生え際をよく見てみると、左右のM字部分がほんの少しだけ後退しているような…? そして、ワックスをつけても髪がうまく立ち上がらず、全体的にボリュームが減ったような気がしたのです。「まだ若いのに、まさか…」という不安と、「いや、考えすぎだ」という気持ちが交錯しました。父も祖父も薄毛だったので、遺伝的なリスクがあることは自覚していましたが、まさかこんなに早く始まるとは思っていませんでした。数週間様子を見ましたが、抜け毛の量は変わらず、むしろ髪のハリがなくなっていくのを感じました。そこで、インターネットでAGAについて調べ、初期症状が自分の状態と似ていることを知り、これは放置してはいけない、と危機感を覚えました。すぐにAGA治療を専門とするクリニックを探し、勇気を出してカウンセリングを予約しました。診察の結果、やはり初期のAGAであると診断されました。医師からは、「まだ初期段階なので、今から治療を始めれば、進行を十分に抑えられますよ」と説明を受け、フィナステリドの内服治療を開始することにしました。正直、薬を飲むことには少し抵抗がありましたが、このまま進行していく方が怖いという思いの方が強かったです。治療を始めて1年以上経ちますが、抜け毛は明らかに減り、生え際の後退も止まっています。劇的に増えたわけではありませんが、髪にハリが戻り、ボリューム感も少し改善しました。もし、あの時「気のせいだ」と放置していたら、今頃もっと薄毛が進行していたかもしれません。あの些細な「前兆」に気づき、早めに行動を起こしたことが、本当に良かったと思っています。前兆は、決して見過ごしてはいけない大切なサインなのだと、身をもって学びました。
- 治療の選択肢が限られる可能性
- オンライン診療、こんな人には不向きかも?