抜け毛の増加、髪質の変化、生え際の後退感… AGA(男性型脱毛症)の「前兆」とも言えるサインに気づいても、「まだ大丈夫だろう」「きっと気のせいだ」「そのうち治るだろう」と、つい見て見ぬふりをしてしまったり、楽観的に考えてしまったりすることはありませんか? しかし、AGAは進行性の脱毛症であり、「放置」は最も避けたい選択です。AGAは自然に治癒することはなく、何もしなければ薄毛は徐々に進行していきます。前兆を感じた段階で適切な対処を始めることが、将来の髪の状態を大きく左右するのです。では、前兆に気づいたら、まず何をすべきでしょうか。焦って高価な育毛剤に飛びつく前に、まずは「現状把握」と「セルフケアの見直し」から始めましょう。1. 客観的な記録: 自分の髪と頭皮の状態を冷静に観察し、記録します。抜け毛の量や質、髪質の変化、気になる部位などをメモしたり、定期的に写真を撮ったりして、変化を客観的に追えるようにします。2. 生活習慣のチェックと改善: 食生活、睡眠、ストレス、運動、喫煙などの生活習慣を振り返り、髪に悪影響を与えている可能性のある要因がないかチェックします。バランスの取れた食事、質の高い睡眠、ストレスケア、禁煙など、できることから改善に取り組みましょう。3. ヘアケアの見直し: 使っているシャンプーは頭皮に合っていますか? 洗い方、すすぎ方、乾かし方は適切ですか? 頭皮や髪に負担をかけていないか確認し、必要であれば改善します。洗浄力のマイルドなシャンプーに変えたり、優しく洗うことを心がけたりするだけでも変化があるかもしれません。これらのセルフケアを一定期間(1〜3ヶ月程度)続けてみても、前兆とされるサインが改善しない、あるいは悪化していくようであれば、「気のせい」では済まされない可能性が高いです。その場合は、次のステップとして、「専門医への相談」を強くお勧めします。AGAは、早期であればあるほど治療の効果が出やすいとされています。放置して進行させてしまう前に、勇気を出して専門家の診断を仰ぐことが、賢明な判断と言えるでしょう。
- 抜け毛の悩み、一人で抱え込まないで
- 産後の抜け毛、いつ病院に行くべき?